糖尿病 食事の注意点
栄養バランス
糖尿病の食事療法は、体が必要とするギリギリの線まで栄養を制限することになるので、どうしても食品が偏りがちになったり、栄養バランスが崩れやすくなります。
タンパク質が不足すると・・・感染症に対する抵抗力が低下し、風邪をひきやすく、治りも遅くなります。また傷などの治りが悪くなることがあります。
油を制限しすぎると・・・ビタミン(A、D、E、K)のような脂溶性ビタミンの吸収が悪くなり、粘膜の抵抗力や視力低下を起こすことがあります。
食事療法は摂取エネルギーを減らすことが目的ですが、栄養障害を起こさないようバランスのとれた食事を摂ることが大切です。ただ、毎日カロリー計算をしながら献立を考えるのも大変なので、時にはプロが作った宅配食を利用するのもいいでしょう。
他の合併症があるときの注意点
高血圧・・・食塩の制限。
高脂血症・・・卵などコレステロールを多く含むものを控える。
痛風、高尿酸血症・・・プリン体の多い食品(内臓類)を控える。
肝炎・・・タンパク質をやや多めに摂る。
腎炎、腎不全・・・タンパク質、食塩を控える。